T house
この家づくりは、マンションの売却と土地探しの段階から伴走したことに始まる。
SNS内でイメージ写真にコメントを添えて共有し、意思決定を積み上げていった。
オーナーはフランスでの居住経験があり、<自分の手で家を作りながら住む>というヨーロッパの文化に強く影響を受けていた。都市住宅であっても、その姿勢を持ち込むことがこの計画のひとつの試みでもあった。また将来的には靴のセミオーダーや完全オーダーを受けられる“靴屋とカフェ”のような場をつくりたいという夢があり、分業しつつ最後は自分の手で仕上げるという考え方は、建築のプロセスにも通底している。
計画の要点は、騒音・西日の制御と採光・通風の確保。西側(4車線側)の開口は最小限に抑え、居室は東側へ寄せる。狭小敷地でも光が落ちるようトップライトを設け、吹き抜けの位置やボリュームは模型で繰り返し検討した。将来の隣地建替えリスクも見据え、恒常的に空く4車線道路側と隣地の不確実性を想定しながら、最適な抜き方を決定した。
1階は将来の店舗利用を見据えて耐力壁の位置を調整。2・3階は東側リビングを中心に、明るさと広がりをつくった。
外構と内装には、ご夫妻の手が色濃く残っており、玄関まわりにはご主人の実家から持ち帰った手押しポンプを再利用し、葡萄棚をしつらえた苗木はやがてアーチを描くまでに育った。室内は塗装壁を基調に、輸入クロスやトルコタイルを合わせ、レスキューしたサッシやアンティークの格子を再構成した。
自ら足を運んで素材に触れ、手で選び、仕上げていく。
こうした積み重ねがこの家の風景をつくり、オーナーの住まいの哲学そのものでもある。
SNS内でイメージ写真にコメントを添えて共有し、意思決定を積み上げていった。
オーナーはフランスでの居住経験があり、<自分の手で家を作りながら住む>というヨーロッパの文化に強く影響を受けていた。都市住宅であっても、その姿勢を持ち込むことがこの計画のひとつの試みでもあった。また将来的には靴のセミオーダーや完全オーダーを受けられる“靴屋とカフェ”のような場をつくりたいという夢があり、分業しつつ最後は自分の手で仕上げるという考え方は、建築のプロセスにも通底している。
計画の要点は、騒音・西日の制御と採光・通風の確保。西側(4車線側)の開口は最小限に抑え、居室は東側へ寄せる。狭小敷地でも光が落ちるようトップライトを設け、吹き抜けの位置やボリュームは模型で繰り返し検討した。将来の隣地建替えリスクも見据え、恒常的に空く4車線道路側と隣地の不確実性を想定しながら、最適な抜き方を決定した。
1階は将来の店舗利用を見据えて耐力壁の位置を調整。2・3階は東側リビングを中心に、明るさと広がりをつくった。
外構と内装には、ご夫妻の手が色濃く残っており、玄関まわりにはご主人の実家から持ち帰った手押しポンプを再利用し、葡萄棚をしつらえた苗木はやがてアーチを描くまでに育った。室内は塗装壁を基調に、輸入クロスやトルコタイルを合わせ、レスキューしたサッシやアンティークの格子を再構成した。
自ら足を運んで素材に触れ、手で選び、仕上げていく。
こうした積み重ねがこの家の風景をつくり、オーナーの住まいの哲学そのものでもある。
INFORMATION
- 設計
- 中田製作所+T family
- 施工
- 中田製作所+T family
- 場所
- 東京都江東区
- 用途
- 戸建住宅
- 延床面積
- 115.92㎡
- 写真
- 佐藤陽一